筆者プロフィール

西川 淳 Jun Nishikawa
1965年式
生産地:日本国 奈良県
型式:unknown

京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。


西川淳の「試乗会でこんにちは!」

アルファ159は世界基準に接近

Posted at Fri Feb 10 18:31:31 2006

大きくなって静かになって大人向け

ずいぶん、大きくなりました。大人気を博した156シリーズの後継ですな。今から思うと156ってやっぱりいい形しているよね。大きさも日本ではちょうどよくて。改めて乗ると、そこかしこが古いけど、そんなところもすでにエンスーの領域かも。

156ファンにしてみれば、でっかくなった159は許せん!というか、156の方がいいから買い換えずにすんでよかった、になるのでしょうか。そういうもんだろうね、ファン心理って。

今さらあれこれ行っても仕方ないですね。このサイズ、世界市場で望まれる大きさであることは間違いなく、プジョー407やBMW3シリーズは既にこの域に達していますから。ホイールベースなんか、いっこ上のアルファ166並みです。要するに、この大きさでないともうショーバイできないんですな。

知ってました?156のあのサイズ感と乗り味、積極的に好きだったの日本人(とスペイン人とフランス人の一部)ぐらいだった、ってこと。イタリア人もとうの昔に見放して、アウディとかビーエムにはしってたんですから。

159をどっさりドイツとかイギリスで売って、ブレラもいっぱい売って、そしてアルファロメオはすっごいスポーツカーをまた作る、と。そういう青写真をボクは勝手に描いてます。アルファファンとしてね。

日本仕様は2.2JTSと3.2JTS。いずれも6MTしか用意されていないのが、残念。もっともボクのようにMTを厭わないイタ車好きには大歓迎ですけれど。ちなみに2ペダルモデル、ちょい遅れ気味で秋以降になりそうなんだとか。困るのは販売店かな。

最初に上陸した直4モデルに試乗してみました。エンジンは新型。ブロックはGM製オールアルミで最新式のもの。それにフィアットが開発した直墳ストイキのヘッドをアルファロメオ流に装着・・・。ややこしいなあ。

要するに、一時期ひっついたGMとのコラボがそこかしこに残っているモデルというわけです。車台はGMグループが利用を断念しちゃった共同開発のプレミアムプラットホームだし。ちなみにV6のブロックもGM製。

以前、海外試乗会がミュンヘンであって、そこで乗っていますから、およそ8ヶ月ぶりの再会。日本の空気の中で見ると、また違う感じがするもんです。ちょっとでかいな、やっぱり。けれど、かっこいいと思うのは贔屓目かしら。真横から見ると、典型的なイタリアンカーだよ。フェラーリF355なんかと同じデザイン文法ですから。

大きくなっただけあって、室内は広い!それがアルファらしいかどうかは別にして、いかにも快適そうな雰囲気だし、何より装備が充実しているのに驚き!電動格納式ミラーまであります。

とにかく、乗って驚くのは、これがホンマにアルファですか、っていうほど静かで振動がないこと。そんなん今のクルマ当たり前やん、て言われそうですが、そこができてなかったのがアルファロメオの長所であり欠点でもあったわけですから。

乗って楽しいか。ボクは楽しめましたよ。回すといいエンジンですし。ハンドリングだって、相変わらずアルファ節が効いてますしね。ただ、静かになった分、妙に落ち着いているから、ハラハラはしませんね。挑発してこないというか。すっかりオトナになったわけですよ、アルファロメオも。小僧からちょいワルオヤジへ。

たぶんジローラモさんもそう仰るんじゃないか、と。

     

Photo Collection

写真:ちょっと大きくなりました

ちょっと大きくなりました

全長4690mm、全幅1830mm、全高1430mm、ホイールベース2700mmと156に比べると一回り大きくなっている。ボディカラーは全6色を用意する

写真:パッと見の違いはホイール

パッと見の違いはホイール

2.2Lモデルは16インチホイールを、3.2Lモデルは18インチホイールを標準装備する。2本出しエキゾーストは排気量を問わず共通。GMコラボエンジンも悪くないものだった

写真:機能美すら感じさせる

機能美すら感じさせる

インテリアはセクシー度合いこそ減ったが、整然とまとめられ機能美すら感じさせるほど。エンジンをスタートさせるには、キーを差し込んでスタートボタンを押す“現代風”

写真:6つのヘッドライト

6つのヘッドライト

こちらはイタリアで試乗したアルファブレラ(GTVの後継車)。ヘッドライトのデザインは、159にも共通であることがわかる。これこそが、新生アルファのアイデンティティ