筆者プロフィール

西川 淳 Jun Nishikawa
1965年式
生産地:日本国 奈良県
型式:unknown

京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。


西川淳の「試乗会でこんにちは!」

着せ替えできるプジョー1007

Posted at Mon Feb 27 18:09:12 2006

小さくて可愛いだけじゃない、プジョー

1007、面白い存在になりそうですねえ。206シリーズで大ブレークしたプジョーですが、また新しいムーブメントを起こしそう。でも個人的には、あんまり“小さくって可愛いクルマ”って印象になって欲しくないんですけどねえ、プジョー。

205、106、306、206と、日本でのヒット作はみーんな小さいプジョー。フランスのエスプリなんて感じで“カフェオレ&シャンゼリゼ”。大きなプジョーもすごくいいのに、小さくオシャレなイメージだとどうしても大きなプジョーが人気薄になってしまう。607とかええですよ。中古でしかもう買えませんけれど。

さて1007のポイントは2つ。電動両開きスライドドアと、着せ替え内装です。

両開きスライドドア、日本のミニバンじゃ当たり前の装備ですけど、小さいクルマとしてはユニーク。片開きならトヨタポルテなんてのもあったけど、あれじゃバランスが崩れちゃう。街乗り限定、って感じ。でも1007みたいに両側ならまずその点は問題なし。実際、高速道路でも乗りましたけど、ちゃんとしてました。ちょっと上屋が重い感じはしますけどね。かえってしっとりしていていいかも。

電動ドアはリモコンで開けられます。もちろんドアノブに手をかけて軽く引っ張ってもOK。中からも同じで、ダッシュ左右のボタンかノブを引っ張って開け閉め。小さいクルマのドアがこんな開き方すると、みんな驚きますよ、けっこう。注目浴びてましたし。ランボルのオーナーとかに(笑)。ムービーをご覧ください。

ただちょっと気になるのは慣れちゃうと、自動での開閉中の時間が長いなあって思ってしまうこと。手動モデルを用意するのも手かもしれませんねえ。待っていられない気もするなあ、雨んときとか。安全機能はしっかりしてました。ちょっと障害物に触れるだけで、停止しますから。まかり間違って腕を挟むなんてことにはならないはず。乗り降りそのものはラクですよ。後席へも意外にスムース。もうちょっと苦労するかなって思ってましたから。

乗ったのは1.6Lモデルでしたから、フツウに過不足なく走ってくれました。2ペダルのセミATもかなり制御が上手くなってきていて、不快なほどにギクシャクしない。でもマニュアルの心得がある人の方が上手に運転できるでしょうけれど。乗り味はけっこうプジョーっぽい。いい感じ。

で、着せ替え内装。このアイデアいいですねえ。+3万円でインテリアのイメージをがらっと変えられるなんて!しかも、自分で着せ替えできるんですよ。ドアトリムとかシートの一部とか。面白い。きっとすぐに日本車が真似しそうな気がします。

     

Photo Collection

写真:フランスのエスプリ

フランスのエスプリ

本国デビューは昨年ですが、ようやく日本試乗にも導入です。2ドアだから“クーペ”っぽさもあります。全高が十分にとられているだけあって、室内は広いです。日本車のコンパクトカーをおシャレにした感じ

写真:センス良くデザイン

センス良くデザイン

ドアのレールをそのままデザインに生かしているのが、プジョーのセンスの良いところでしょう。室内空間をできるだけ大きくするために、ウィンドウは全方向で大きめなものを採用しているのが分かります

写真:開閉口の広さはピカ一

開閉口の広さはピカ一

乗り降りのし易さは、さすがスライドドアって感じです。これなら背丈のある荷物でも簡単に載せられますし、狭い駐車スペースには便利でしょう。ただ自動ドアはちょっと開閉スピードが遅く感じます

写真:日本車には真似できません

日本車には真似できません

なんとも言えないインテリアのデザインです。大胆に紺色をダッシュボードに採用しても、デザイン的破綻をきたしていないところがセンスでしょう。2ペダルセミATも出来映えはよろしいようでした