筆者プロフィール

西川 淳 Jun Nishikawa
1965年式
生産地:日本国 奈良県
型式:unknown

京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。


西川淳の「試乗会でこんにちは!」

続!新型ジャガーXK南ア試乗

Posted at Wed Mar 29 18:12:01 2006

スポーツカーとしての資質も相当高い

昨年のパリショーでデビューした新型XK。南アフリカで試乗させてもらって、ようやく日本市場にも投入間近です。例によってポイントを簡単に整理しておきましょう。とりあえずクルマの概要を30秒で頭に入れてくださいな。

1つめ、2+2のGTクーペとして、中と荷室が広くなった。
2つめ、アルミモノコックボディ+アルミニウムボディパネルで軽く強いモデルに。
3つめ、高剛性ボディのおかげで、旧型とは比べ物にならないスポーツ性能を手に入れた。
4つめ、コンバーチブルも同時開発。床下はほとんどクーペと同じ。
5つめ、当初は4.2リッターV8自然吸気のみ(300ps)。排気サウンドにも独自のチューニングが。
6つめ、6速ATの変速時間はSMGやDSGを凌ぐ変速タイミング!AT新時代の到来か?!
7つめ、スタイリングはイアン・カラム氏率いるチーム。氏の代表作はアストンマーチン・ヴァンキッシュ。
8つめ、歩行者保護デバイスなど安全装備も最新モードに。
と、こんな感じ。試乗で注目すべきは当然、3、5、6ですね。

旧型はどちらかと言えばマッタリモードがお得意なGTスポーツだったけど、今度のはGTらしく走れるし、しゃかりきスポーツモードでも走れる。すごい剛性感です。BMW6シリーズとかに全然負けていない…、どころか軽いからさらに軽快。サーキットも走ったけど、クルマが変によじれない。どんな動きでも常にがっちりしているんです。これには驚きました。300psオーバー当たり前の昨今の高級スポーツカーですが、新型XKは300psでも十分!

車体コントロールデバイスもでしゃばらない。常に姿勢や挙動を自然に保つ工夫がなされています。で、5つめのポイント。自然吸気なのに体感する速さでいうと、スーパーチャージャー付きエンジンを搭載した旧型XKR並みです。これでレンジローバーとかに積んでいるスーパーチャージャー付きV8の400psエンジン積んだらどないなんねやろ。期待大。エンジン音も良かった。普段はネコの喉みたく静かだけど存在感ある音をしています。ひとたび加速すれば、クォーンと棚引く系。しっかり響く吸気音も素晴らしい。

半信半疑だった6つめのポイント。いやあ、ひょっとしてトルコン新時代が来るんじゃないですか?SMGとかDSGとかで驚いているうちに、トルコンATもちゃっかり、いや、しっかり進化しているんです。とにかくピックアップが早い。指令に瞬時に反応してくれるんです。要するに、今までぜんぜん煮詰めてなかった反応時間や作動速度を切り詰めていったら、なんだ速くできるじゃない、というわけ。これまでの標準的な同サイズATよりもシフトタイム全般で半分。SMGやDSGよりも早い!なんでもアメリカ市場じゃ2ペダルロボタイズドMTって、からっきしダメなんですって。DSGも撤退、SMGも無理、まあフェラーリF1ぐらいは許したろ、な世界らしい。

ちなみにコンバーチブルも同時開発だけあって、なかなかしっかりとしていましたが、新しい走り味をマトモに感じたという点で、クーペモデルの方が気に入りましたね。個人的には。

ムービーでは、現役レーシングドライバーにして同業者でもある松田秀士さんの横に乗せてもらった時のものをアップしています。メリハリの効いたアクセルとブレーキワーク、さすがです!是非、ご覧ください。

ライバル車のなかには、300万円台から探せる高級スポーツカーもあります。併せて下のリンクをチェックしてみてくださいね。

     

Photo Collection

写真:どうせなら両方欲しいなぁ

どうせなら両方欲しいなぁ

日本では2000台ほどしか売れませんでしたが、世界的には2万台強売れた旧型XK。世界的な好景気のなか、今度の新型モデルがどのくらい売れるのか気になりますね

写真:いやぁ、カッコいい!

いやぁ、カッコいい!

南アフリカの雄大な景色を背景に新型XKを撮ってみました。いや、本当にこの場所に似合っています。国際試乗会の模様は世界へ発信されるので、広報の人たちは大変

写真:迫力ある20インチを装着

迫力ある20インチを装着

試乗させてもらったXKには20インチのアルミホイールが装着されていました。ドタバタすることなく快適かつしなやかな走り味は、CATと呼ばれる電子制御式サスペンションのおかげ

写真:なんか凄そうでしょ?

なんか凄そうでしょ?

エンジンは自然吸気の4.2L V8を搭載。日本正式投入からしばらくすれば、スーパーチャージャー付きのV8エンジンも導入されるはず。300psでも舌を巻くパフォーマンス

写真:サーキットも走りました

サーキットも走りました

メーカー公表値の0→100km/h加速は6.2秒で、最高時速は250/kmでリミッターが作動するという俊足の新型XK。300psでこの動力性能は1600kg弱の車重が大きく貢献しているでしょう