筆者プロフィール

西川 淳 Jun Nishikawa
1965年式
生産地:日本国 奈良県
型式:unknown

京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。


西川淳の「試乗会でこんにちは!」

新型M・ベンツGLに乗った!

Posted at Fri Mar 31 21:46:19 2006

ワインで有名なナパバレーを走りました

新型GLクラス登場!と聞いて、Gクラスもとうとうモデルチェンジですかい、と思うのは早計です。

まあ、ベンツも最初はそのつもりだったのでしょうが、アメリカや日本での人気ぶりを考えるともったいなくてやめらんない。Gクラスってもう27年も作っているわけで、売れりゃ売れた分だけウハウハ。日本市場なんてG55AMGばっかり売れるんですよ!それに造っているのはオーストリアのシュタイアだし。とりあえず2010年までは作り続けるそうです。Gクラスファンの皆様、慌てずじっくり狙ってくださいな。

さっ、GLクラスに話を戻しましょう。GLって何かというと、メカニカル的にはMLのロング版、3列シートSUVだと考えてください。ただし、エクステリアデザインは全く異っています。全長5mオーバー、幅も1.9mオーバー。とにかく、デカイ。ML、Rに続き、アラバマ州タスカルーサ工場で生産される3番目のモデルです。

なぜGLが必要になったかと言うと、もちろんアメリカマーケット向けなんですが、あちらじゃ伝統的に3列シートのママズ・カーのニーズが大きい。奥様が交代で、野球やバスケにいく子供たちの送り迎えをするってやつ。近所付き合いを円滑にするためにも、7、8人乗りのクルマは必須というわけで、昔はでかいステーションワゴン、ミニバン、今はそれがごついSUVなのです。自衛の意味合いがかなり強くなったってことでしょうな。

旧型MLクラスには、実は3列シートモデルが存在していて、それはそれでよかったのですが、やっぱり狭い。かといってMLはMLであの大きさ感が重要じゃないですか。パーソナルカーとしてね。というわけで、別モデルにした、と。

GLクラスの特徴を列記しておくと・・・。

1:5mオーバーの大型SUVで基本7人乗り。5人乗り仕様もアリ
2:メカニズムはMLクラス譲り。オンとオフ、両方に強い電子制御技術満載
3:4.6Lの新V8エンジン搭載。ガソリンは5.5L V8のGL500と、4.6L V8のGL450。もちろん7Gトロニックを組み合わせる
4:BLUETEC搭載モデルを今秋にも米市場に投入するなど、ディーゼル搭載にも積極的。将来的にはGLの8割がディーゼルモデルになると予測

アメリカ工場で生産されるということで、試乗会はサンフランシスコを起点にワインで有名なナパバレーを往復するというもの。それにしてもナパバレーというところは素晴らしい!カリフォルニアとは思えない雰囲気で、どちらかといえば北イタリアなんかに近い。ここなら旨いワインが造れる、と最初に思った人の気持ちが分かる気がしますネ。

試乗したのはGL450のアメリカ仕様です。サスペンションのセッティングが2種類あるらしく、もう1つは欧州・日本向けで少し固めなのだそう。ところがどっこい、このアメリカ仕様がいいんです。柔らかめとはいえ、フワフワってわけじゃないし、ロールも適度。海岸1号線のクネクネ道ではドライバーでも酔い気味になりますが、それ以外は快適そのもの。アメリカの道だから、ってことを差し引いても、日本もこのままでいいんじゃない、と思えるクッションとメリハリの効いた乗り味でした。

後から聞けば、欧州仕様もそれほど大きくは違わないとのこと。高速域での凸凹に対する収束を若干固めにしてあるんだとか。基本的な乗り味が変わらないなら、いいと思う。MLとはまるで違う、ゆったりとした味わいですから。

新しい4.6L(なぜか450)は、グッドバランス!アメリカ仕様ということもあって、低回転域ではドロドロドロ、でも上に行けば最新ベンツらしいシャープな吹け上がり。340psありますから、5.5Lの388psにもそれほど見劣りしませんね。

電動で折り畳める3列目シートなど、シートアレンジの扱いも至れり尽くせりで、段々と日本車並になってきました。でっかいベンツのSUV。やっぱり都会でウケるのでしょう。

     

Photo Collection

写真:大きなボディの持ち主です

大きなボディの持ち主です

全長5088mm、全幅1920mm、全高1840mmと大きなボディを持つ(アメリカ仕様値)。0→100km/h加速はGL450で7.6秒、GL500で6.6秒とSUVにしてはかなり速い

写真:MLの兄貴分としてデビュー

MLの兄貴分としてデビュー

パッと見、インパネ周りはMLとそっくりですね。GL500ともなれば、ダッシュボードにまで本革が驕られていて手間暇とお金が掛かっています。速度感応型のパワーステアリングは全車に標準装備

写真:荷室にも居住空間にもなります

荷室にも居住空間にもなります

ボタン操作で3列目シートの折り畳むことができます。ちょっと日本車っぽい、と感じるほどの利便性を持っています。カーペットの質が良い分、乱雑に荷物を放り込むなんてことはなかなかできません(笑)

写真:アメリカンドリーム?!

アメリカンドリーム?!

お金持ちになったらGLをセカンドカーとして買って、こうしてキャンプにでも出かけるのでしょうか?日本だと、このサイズのトレーラーを引っ張ることすら困難ですね(笑)。それにしてもGLは大きいです

写真:ディーゼル悪から目覚めよ!

ディーゼル悪から目覚めよ!

アメリカではGLにディーゼルエンジンを搭載したモデルも導入されるそうです。ヨーロッパで培ったディーゼル技術、そろそろ東京都知事の石原さんもお認めになっては?図太いトルクは、本当に凄いです