京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。
ダイハツクー。見てのとおり、トヨタbBの兄弟車。まあ、ヴォクシーとノアみたいな関係ですな。クーにはダイハツバッチが付いているだけで、トヨタbBに違いありません。
そもそもbBからしてトヨタ&ダイハツの共同開発で、パッソ&ブーンというこれまた共同開発車のプラットホームを使ってダイハツの工場で作っていますから、まぁ当然の成り行きっちゃあ、それまでです。
1.5CXリミテッドと1.3CX(どっちもFF)に乗りましたが、印象的にはbBよりも優しく、なんかこなれた乗り味に思えたんですけど、中身はぜーんぜん変わってないんですって。ありゃりゃ、人間の感覚ってアテになりませんな(笑)。
要するにbBに乗ったときは、あのズッコンバッコンなイメージに圧倒されて“どうせ乗ってどうこう言うクルマじゃなし”って気持ちが強くて、肝心の乗った印象がまるで希薄やったんでしょう。台場という平坦な場所で乗ったのも、災いしたんかな。
今回は河口湖周辺で割とちゃんと乗れたんです。サスは割とちゃんと働いてくれて、乗り心地は悪くない。けっこうスムースに走る。1.3L車も走り出しがちょいうるさいだけで、実用上は全くもって問題ない。これで十分、十分。へぇ昔よりもまともなクルマになったんだ。回転半径も小さくなって、切り替えしもラクになったしね。
という風にbB&クー“マトモなクルマだったじゃない”というのが今回の発見。イメージに囚われないで、しっかり試乗せんとあきませんな。反省。
クーとbBの違いは、わずか。bBで物議を醸した座面が下がる“マッタリシート”機構がない代わりに、クーの後席は最大240ミリもスライドします。よって、後席足元スペースはセルシオ並!!
その他、顔がぜんぜん違うのは分かりますよね。ヘッドライトもボンネットもフェンダーもバンパーもデザインが違います。リアはヘッドライトがバンパー方向に大きくなって、ガーニッシュが付かず、ゲートの取っ手も異なります。もちろん、バンパーそのもののデザインも違う。
あとはとにかく、光モノがいっぱいですね、クー。外も中も。どうせだったら、内装の色、変えてみてもよかったんじゃないかな?あんまりbBとイメージが変わらないんで、惜しいな。もっとも、ブラッキーなインテリアって、女性ウケが案外いいそうな。クーが狙うカスタマーは、女性らしいですからね。
このテのクルマはライバルの中古車も相場がこなれてきていますから、真剣に購入を検討する人は選択肢の多さに戸惑うかもしれませんね。ライバル車の相場、チェックしたことありますか?ムービーと併せてご覧ください!