京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。
ブレラって、格好いいと思いません?ちょっとドキドキする感じ。そんなクルマ、国産車にはもうないもんなあ?。気付いてみると国産で純粋な2+2クーペって、今やスカイラインクーペしかないでやんの。まったく、クーペファンのボクとしては、憤懣やるかたなし、やね。
それはさておき、新型のアルファスパイダー。ブレラをオープンにしました。今までのGTVがブレラに進化したと思えば納得の方式ですな。国際発表試乗会がシシリー島で開催されました。場所は、トラーパニ近くの小さな村。真っ青な海が広がる場所に忽然とアルファロメオの塔が。たぶん昔の砦。そこを改装したリゾートホテルが今回の会場です。
この手のリゾートホテルでの試乗会って少なくないんだけど、今回は特に仕事モードに入るのが辛かったなあ。シシリーでしょ、真っ青な空と海でしょ、ホテルにはプールとプライベートビーチ、近くには海水浴場とか有名なまぐろ漁の本拠なんかがあって、クルマ乗ってる場合ちゃうな、と。
ま、同時期に行われたアウディ新型TTの試乗会なんかはワールドカップ観戦が付いてましたけどね。そういや、大会オフィシャルスポンサーのヒュンダイは日本戦に招待したんだとか。苦いな、それも。そろそろ本題に。
ブレラのデザインはジウジアーロ爺でしたが、スパイダー化=屋根切ったんはピニンファリーナさんとこです。屋根切りは得意中の得意やからね。最近じゃCC(クーペ&カブリオレ)ばっかりやってはりますが、新型スパイダーは昔ながらの幌。といっても5層もありますから硬い硬い。要するに、スタイリングを優先するならソフトトップ、というわけです。CCってやっぱり格好悪いもの。どっちつかずで。クーペ好きのボクには許せませんな!まあ、防犯とかの面でCCってのも判りますけど。せちがらい世の中やね。
ぜんぜん話は違いますけど、ジウジアーロ爺の話が出たところで、今、フィアットってジウジアーロ一辺倒なんだけど、新型グランデプント。ようけ見ましたよ、あっちで。やたらに走ってる。レンタカーも多かったけど、フツウの人も多かった。人気みたい。フィアットもこれで一息つけるんとちゃうかな。
閑話休題。
幌、完全自動開閉です、もちろん。開閉時間はだいたい27秒ぐらい。油圧システムはCCシステムでも有名なヴェバスト社(ロードスタークーペとかもそう)。FFと、3.2JTSの4WD。マジでアウディTTのライバルだな。
とにかく、後ろ斜めのスタイリングがバツグンです。2つのロールバーがきらっと光っていてね。ドライビングポジションぐらいの高さから見ると、もう最高。ゾクゾクしますね。オープン状態はもちろん、閉じててもええです。しゃれてます。幌が黒1色なんが残念だけど。シルバーとかシャンパンゴールドに幌ブルーなんてのがいいよなあ、ホンマは。
内装も基本的にはブレラと同じ。リアシートがありませんけどね。代わりにボックスが設けられています。例によって、アイボリー×赤とかブルー×茶といった派手な色の設定も。そうこなくちゃね、オープンなんだから!
走りはまあまあ。ブレラとか159のかっちりした走り味は影をひそめて、なんだかゆるく懐かしいアルファ味ですわ。はっきりいって、ゆるい方だと思います、現代のオープンカーとしては。でも、格好いいから許せるんですねえ。アルファロメオですしねえ。
特に18インチ履いたFFがゆるいですな。身をよじって走ります。けっこう昔ながらです。でも、エンジンフィールは気持ちいいですよ。なんでしょ、中高回転域の抜けが心地いい、アルファらしいエンジンに熟成されてきたんじゃないですかね。
V6Q4、こちらはまずまずスポーティでした。オープンにしていると排気音がかなりの迫力で、これも昔ながらの味わいがはんなり。下半身に落ち着きがあるので好ましいかな。買うなら四駆、と言いたいとこやけど、ファッションで乗るんやったら見かけも全く同じやし、FFかなあ。でもブレラのあのユニークな格好良さも捨てがたいし、などなど早くも欲しいモードなのでした!
ムービーも是非ご覧ください。