京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。
「ザルツブルグに行ってきてんで」というと、音楽好きからはとても羨ましがられます。‘06年はモーツァルトの生誕350周年で、いろんな音楽祭が開催されていて沸いているらしい。ふうん。そうなんや…、あんまし興味ないな、モーツァルトもザッハトルテもサウンド・オブ・ミュージックも。というわけで、ボクの興味はレクサスLS(いわゆるトヨタセルシオの後継車)のみ。待望の試乗会が、ザルツブルグ郊外の湖の辺にある、かなりイカしたリゾートホテルで開催されました。
クルマそのものの詳しいことは、いろんなところで報告されていると思うのでパス。ここでは要約だけ箇条書きにしておきます。ま、これで十分やと思いますけどね。
新型LSを3分で知るポイント
・新プラットホーム&新V8エンジンで、これぞ新時代
(日本里帰り後)レクサス初のクルマ
・どこから見てもセルシオ、どこから見てもレクサススタイリング
・先代モデルより、15mm長く、45mm幅広い(ノーマルボディ)
・ホイールベースも+45mm。ロングもアリ
・リアオーバーハングが短くなったので、トランク小さくみえますが、実際は+15L
・6速とほとんど変わらない大きさの世界初の8速オートマチック。
・可変ギアレシオステアリングやVDIMなど、最新の電子デバイス満載
でもって、早くも人気沸騰中。年内納車は厳しい、という話もあるそうです。来年にはハイブリッドシステム搭載の600hが登場する予定です!
試乗車として用意されていたのは、全てLS460で、5タイプ
A:ノーマルボディ×スポーツエアサス
×18インチタイヤの欧州仕様
B:ノーマルボディ×スポーツエアサス
×19インチタイヤの欧州仕様
C:ロングボディ×スポーツエアサス
×18インチタイヤの欧州仕様
D:ロングボディ×ノーマルエアサス
×18インチタイヤの米国仕様
E:ノーマルボディ×コイルサス
×18インチタイヤの米国仕様
日本仕様はいったいどないなっとるんじゃい!と聞いてみたところ、標準的なグレードはAの米国仕様で、SグレードがまんまBということらしい。つまり、米国仕様と欧州仕様しかないのね。ちなみに、ロングボディの導入は600hまでナシ。460でもロングに乗りたいと思うけどな、ボクやったら。
いいですよ、ロングの後席は。ナショナルのマッサージ機はちょいヨワッチイけれど、ほんとラクチン。どてーんとリクライニングさせて乗っけてもらう分には最高のクルマでした。なーんも考えなくていい。
運転してみて、どうだったか。結論から言うと、まるで無味。こう書くとツマラナいクルマだったよう聞こえるかも知れないけれど、けっこう肯定的な意味ですよ。要するにね、世間の大多数を占める、「クルマなんて移動手段」って考えている人にとっては最高のクルマ、ってこと。あと、サーキットも走れるような本格スポーツカーを持っている人のセカンドカー、とかね。
むっちゃ静か。
むっちゃスムーズ。
むっちゃ速度感ナシ。
次回も引き続きLSをレポートします。
ライバルの中古車物件もチェックしてみてくださいね。意外と安くなってきてますよ!
Cd値0.26を実現している空力に優れたスリックなボディが特徴的。LS460の0→100km/h加速5.7秒、最高速度は250km/hに制限されている。電子制御のおかげが、不思議な安定感が高速域で感じられる
ボディカラーは全10色用意される見通しだ。すべてがレクサス専用のものとなっている。アルミホイールは18インチと19インチをラインナップ。ブレーキには対向4ポッドキャリパーがフロントに装着され、各車輪電子制御される
車内はとにかく静かでスムーズ。初代セルシオからの伝統は、LS460にもしっかり受け継がれている。これこそがレクサスのブランドアイデンティティとなっていくのかもしれない。運転する楽しさとは別次元に焦点が当てられている