京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。
驚きました。今まで乗ったベンツのディーゼルのCDIもすごかったけど、晴れて日本仕様として上陸したモデルは、もっと良かった。エンジンかけた瞬間から驚きの連続。乗ってる最中、すごいすごいしか言えませんでしたね。
何が凄いって、静粛性がさらに向上していることです。なんでもジャーナリスト向けにイギリス仕様の右ハンドルCDIで試乗会を開いたとき、「エンジンかけたときのボロボロ音がまだまだディーゼルやね」みたいなこと言われたんですって。それで、来ていた本国のエンジニアがムキになって、「そんなん消したる!」と。
消えてます。ボロボロ音。正確に言うとボンネット開けて聞いたら、ぼろんぼろん音しているんですが、運転席に座って、ドアも窓も閉めて、つまりは普通にガレーヂから出る状態でキーを捻ると・・・。いやあ、ガソリンと変わりませんな。データによると、マフラー近くで始動時に聞こえる音こそガソリンより大きいそうですが、加速中その他は逆に小さいんだとか。参った!
それにどうです、この加速。7Gトロニックとの相性もばっちりで、雰囲気E500に負けてません。それでいて高速燃費は軽く14km/Lを超えるという結果もあり、長距離ドライブをよくするユーザーには最良のパートナーでしょう。東京出発なら満タン1回で本州のどこへでも行けますから、きっと。
さて、同時にEクラスがマイナーチェンジしました。ニュースはE500がなくなって、E550になったこと。SOHCだった5Lエンジンに変わって、S500と同じ5.5L DOHCユニットが新たに搭載されました。他グレードは基本的にメカの変更はありません。E280がE300と名乗ってちょっと立派になったように思えるのに対して、E350はそのまんまです。見た目の雰囲気でいうと、顔がよりスラントして精悍な印象に。アヴァンギャルドのバンパー内ランプの周りがなんかケイマンみたいですけど。日本向けの新仕様としてアヴァンギャルドSも加わりました。これは、いわゆるAMG仕様ですな。
E550は、ひと言でいうと積極的に検討していいグレードになりましたね。E500はちょっと中途半端な印象が否めなかったのですが、これなら(予算があれば)買いです。一昔前のE55級にパワフルになったパフォーマンスといい、メリハリの効いたエアマチックサスといい、ムリしてAMG買わなくっても、という気になります。ステータスさえ気にしなければね。だからE550、大人の選択やと思います。
E350には乗れませんでしたが、E300良かった。いったい全体、どこがどう良くなったのか皆目見当もつかないけど、とにかく全体的に良くなった。いいクルマ感が滲み出ていますよ。日常のアシとして、不平不満はまったくナシ。どころか、これに乗ってしまうと、もう他の乗用車乗れませんて(Sクラス以外は)!
Eクラス、激しく良くなったと思います。値段も滅法しますが、その価値は十分です。ちなみに、AMGもE63へと進化しましたが、試乗車が間に合わず。また別の機会に。中古車物件や、ここでしか見られない動画もチェックしてみてくださいね!