京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。
ホンダはすっかりミニバンメーカーになっちゃって…。そんな風に批判がましく言うクルマ好き、多いんですよね最近。かくいうボクだって、ちょっと前までは同じように感じていましたから。
一連のタイプRは消えてしまうわ、NSXは終わっちゃうわ、果てはインテグラとかクーペボディまでなくしてしまうわで、誰が見ても、もうスポーツカーのホンダじゃなくなってしまったわけです、今や。この先、景気の行方次第で、またいろんな可能性があるとは思いたいけどなあ。
商売ですから売れないクルマを造ったってしょーがないし“スポーツタイプがなくなって悲しい”とか“ホンダは魂売った”とか言う人だって、結局ミニバン乗ってたりするわけですから。まあこういう現状は結局のところ、日本の消費者がそう望んだってことなんです。メーカーだけのせいにしちゃいけない。買わなかった我々も共犯なわけ。
でもホンダの人たちって、きっとオデッセイとステップワゴンとストリームとフィットをばかすか売ってる影で、“ホントは背の低いスポーツカー作りてえんだよ俺たちも”なんて言ってた気がするな。そんな声が聞こえてきそうなぐらい、最近のホンダの背の高いクルマは、背は低いクルマのように走るんですもの。“背が低いのが駄目なら、高いので勝負したれ”みたいな。“走りがホンダらしい、それが大切じゃないか”・・・、そう思えるクルマが相次いで登場していて、ホンダのキャラというかブランドイメージにもここにきて共通性がみられるようになってきたと思います。良いことじゃないですか。
オデッセイの頃からそれに近いことはあったんですけど、手法が見えてきたのが低床フロアを言い始めたフィットぐらいからで、現行型オデッセイ以降のステップワゴン、ストリームと、室内は背高なままでセダンのように走るというスタイルが確立されてきました。
前置きが長くなったけれど、新型CR−Vもちゃんとその仲間に入っています。ホント、乗ってて普通のクルマっぽい。それも最新のミドルサイズセダンな感じ。エンジンパワーそこそこ、オートマ優秀(なんとこのクラスで5速!)、静粛性にも優れていて、でっかいSUVタイヤに特有のタイミングがズレたロールもなし。その上、室内質感上々でハッタリの効く外観見栄えがついてくる、となりゃ、シティクロカン(なんじゃそれ)もようやくこれでホントの完成をみた、ってことじゃないでしょうか。
CR−Vって、街乗りライトクロカンのはしり、みたいなもんですしね。ハリアークラスにみえる派手めのスタイリングと大きさを手に入れて、随分と立派になりました。初代の潔いカジュアルさが懐かしいですが、これはこれでアリでしょう。個人的には、もうちょいパワーがあれば、言うことなしなんだけどなあ。
動画ぜひご覧ください。ここでしか見られませんし、書ききれなかったことを独り呟いています。写真がちょっと見えにくいのは、私が写真を撮り忘れたからでした・・・、すいません。