筆者プロフィール

西川 淳 Jun Nishikawa
1965年式
生産地:日本国 奈良県
型式:unknown

京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。


西川淳の「試乗会でこんにちは!」

AMGが自社開発エンジンを投入

Posted at Wed Dec 20 17:13:06 2006

CLS63で新ユニットの真骨頂を味わった

えらくマニア受けするクルマになったんじゃないですか、AMG。なんせ、初めての自社開発エンジンで、しかも6.2l V8自然吸気なんですから!「初めての自社開発」と言うと腑に落ちない人も多いことでしょう。“じゃ今までの爆裂AMGエンジンは誰が造ってたんだ?”、と。

もちろんAMG社が造っていたわけですが、すべてM・ベンツのエンジンをベースに、言ってしまえばチューンナップしていただけなんですね。部品から何からほとんど専用パーツを使っていたにしても、基本設計はM・ベンツそのもの、だったわけです。

この新しく登場した63ユニットは違います。何から何まで専用設計。M・ベンツ製のパーツもありますが、それは“うちで設計したコレ、造ってや”とオーダーしたもの。63ユニットに関しては、企画設計したAMG社がすべて中心となって生産しているというわけ。

自信のユニットなわけですね。がつーんと積んできました。CLKクラスを手始めに、Mクラスでしょ、Eクラスでしょ、Rクラス(日本未導入)でしょ、ほんでもってこのCLSクラスにSクラスも。もちろん来年登場予定のCクラスにも載っけるはず。うはっ。

自然吸気の大排気量は、やっぱええですよ。ものすごく空気吸って、思い切り吐き出して。エコもへったくれもないわけですが、燃費だって意外にいいし。ちなみに、びっくりしたんですけど同じコース(都内と箱根の往復)をして、CLS63が8km/l代前半だったんですが、ダイハツムーブカスタムの速いモデルが9km/lしか走らなかった。軽自動車で燃費が悪いって、ちょっと考えもんですなぁ(笑)。

63ユニット積んだいろんなモデルがありますけれど、ベストチョイスはCLK63。次にM63、ほんでもってE63にCLS63でしょうか。こうやって順番付けるとCLS63がダメみたいですけれど、そうじゃない。レベルが高すぎるんですね。その中であえて言えば、こうなる。

そりゃ、小さいクルマにデカいエンジン積んだ方が、迫力あるに決まってますわね。しかも、CLK63には“さらにスゲー仕様”の登場も噂されてますから、目が離せない。たぶん、F1のペースカーみたいなやつが出るんとちゃいますか。

それはさておき、63エンジンの魅力を報告しておきましょう。

ここ一発の加速力というか、迫力ではスーパーチャージャー付きの“55シリーズ”(S55やSL55などが搭載するエンジン)に及びません。いっきに力を発揮するのではなく、永遠に発揮し続けようとする感じ。あくまでもトルクは大きくフラットで、そのまま回転が上がって行く。そしてパワーがノリノリにのっていく。そんな感覚。随分とマニアックなフィールだと思います。どこからでも、同じように劇的な加速をみせてくれますし。だからM63のような、SUVにもぴったりくるんでしょうね。ひょっとするとS63もかなりいいかもなあ。

その点CLS63は気持ちスポーティに乗りたいと思う分だけ、物足りなく思ってしまうのも事実。だからといって、今さら55には乗れないと思いますけれど。だって55より63の方が強そうじゃない?AMGの世界では、デカい数字が勝つのです。55より63、63より65、と。とはいえ自分で買うならCLS63です。だって、格好いいじゃないですか!

     

Photo Collection

写真:クーペのようなセダン

クーペのようなセダン

とてもベースがEクラスとは思えないCLS。その最新AMGバージョンが、コレ。フロントバンパー周りがとてもアグレッシブに見えます。ブレーキもデカいし、よく効きます

写真:大人しいエクステリア

大人しいエクステリア

最近、チューニングカーもメーカー系のスペシャリティも、エクステリアは大人しめ。ちょっと控えめなルックスなのに、物凄いパワーを秘めている、というのが流行のようです

写真:インテリアを見ても強そう

インテリアを見ても強そう

“強い”という表現がどこまで適切なのか分かりませんが、インテリアからもパワフルなクルマであることが伝わります。最近、ピアノ調のブラックパネルがとても気に入っています

写真:これがAMG専用エンジンです

これがAMG専用エンジンです

今までのAMGエンジンは、M・ベンツのものをベースにチューニングしていた、と解釈するのが正しいでしょう。6.2lエンジンは最高出力・・・、なんと514psを誇ります

写真:何気なく・・・誇らしげに

何気なく・・・誇らしげに

フロントフェンダーには「6.3AMG」のエンブレムが装着されます。このようなエンブレムを貼るのは、国産車かアメ車くらいしかないと思っていたのに(笑)。よっぽど嬉しい?