京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。
年初に初めてニューミニに乗ったときの感想はといえば、クルマそのものはめちゃくちゃ良くなったけれど、“らしさ”がなくなったよなあ、でした。熱狂的なニューミニファンは納得しないだろうけれど、これから乗 りたい!と思っている大方の人にとっては朗報か、とも。先代だって、決して売れなくなったわけじゃなかったですから。
それゆえ、超キープコンセプトなモデルチェンジで、実際ヨーロッパでは“変わった”ことをあんまり言わないらしいんですけどね。あんまりうまくいってないという噂も聞きますが…。
改めて、クーパーS以外のクルマにも乗ってみるという試乗会が開催されたわけですが、クルマとしての完成度が高かまったということで、ONEの走りが相当に魅力的でした。パワーアップもそうなんですが、本当に素直でいいコンパクトカーになっているんですね。
クーパーやクーパーSに乗りたいって人(ファッション的な趣向ではなく)は、ゴーカート感覚がだいぶ薄まった新型に、「やわになったなあ」と思われるかも知れませんが、ONEなら逆にフツウに乗れる方がいいと思うのです。
きっと、あのカタチや雰囲気に惚れて乗る、のでしょうから、乗り心地もちゃんとしていて、必要十分なパワーがあって、お手軽に扱える方がいいにきまっています。最近乗った中では、マイチェンスイフトと同じぐらい、自然にいいクルマでした。
ただ、少し残念なのは見た目の雰囲気がほんの少し安っぽくなったこと。なんでしょうね、はっきりと理由が分からないのですが、おそらくプラスチックパーツの質感とか面積のバランスかな。ちょっとしっくりこない。極めて個人的な感覚かと思っていたら、知り合いにもそう感じている人がいて、自分で買うなら旧ミニだよねえ、と盛り上がったりしてね。
そういえば、試乗会においてあったカブリオレのオシャレなやつ。格好よかったなあ。しぶい外板色に鮮やかなレザーインテリアが何とも言えず色気があってね。ニューミニ、初めて欲しいと思いましたよ。あれは買いだ。
ニューミニって、実は生産を絞り気味だったってご存知でした?ある意味、希少だからこその“人気”というわけ。で、だからこそ他ブランドも虎視眈々とこの市場への参入を狙っているんです。フィアットヌォーバ 500(チンクェチェント)はもうじき出ますけど、シトロエンにも2CV復活の噂、ありますしねえ。
最近、いいんじゃない、って思うようになってきました。名車のモチー フをめいっぱい使ったレトロモダンなクルマって。要は、どこまでホンキで造るかなんだと思います。ニューミニは、クルマとしてホンキだったし、真っ当に進化している点が素晴らしい。
こうなりゃ、やっぱり、ハコスカとかトヨタ2000GTとかSハチなんかも“復活”してくれませんかしらね。悪のり上等ってもんです。 いっそ中国のメーカーとか、真似するの上手いし、だんだんちゃんとしたクルマになってきているし、中身は日本製純正パーツをがしがし使っていたりするのだから、造ってもらってみたらどうでしょ。
面白いと思うんだけどなぁ…。