筆者プロフィール

西川 淳 Jun Nishikawa
1965年式
生産地:日本国 奈良県
型式:unknown

京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。


西川淳の「試乗会でこんにちは!」

ランドローバーフリーランダー2試乗

Posted at Tue Jul 17 23:56:49 2007

すべてが少年から成人に成長?!

10年ぶりのフルモデルチェンジ、って言ってピンと来ました?フリーランダーってもうそんなに経つのん?って感じじゃありません?

で、思い出されたのが、初代の日本導入イベント。当初はオートマがなかったので、日本への輸入が遅れたんだ、という立ち話をした記憶が。だからまだ新しいクルマのように思うんですね。すぐマイナーチェンジして、兄貴分のレンジやディスコみたいに格好よくなったし。

今回は、正真正銘のフルモデルチェンジです。そりゃもう、見たら分かりますよね。顔の雰囲気なんかは初代後期を彷彿とさせますが、見るからにでっかい。初代が兄貴分と比べると、いかにも入門用の格下に見えたのが、すっかり堂々とした存在になった。そのことをボクは「カー&ドライバー」誌でこう書きました。(以下、自らの文を引用)

『先代は、レンジやディスコといった立派に大人の兄貴分に比べると、なで肩の少年のようだったものだが、新型は違う。若々しいけれども、肩幅のある“成人”になってきた。先代よりひと周り大きくなったからというよりも、全幅を大いに広げたからだろう。』

それに、大きさだけじゃないんですね、オトナになったのは。内外装のディテールのデザインや仕上げも大幅に良くなっています。こんどこそ、プレミアムコンパクトSUVだ。

そうそう、これは常々思っていることなんですけれど、ランドローバー系のクルマにSUVって言うの、失礼やないか、と。スポーツ・ユーティリティ・ビークルでっせ??そんな柔なクルマやないです。本格派クロスカントリー。けれども、ちゃんとオンロードも使える。

SUV云々はともかく、新型はオンロード性能に磨きがかかりました。運転席に座ると、その高さ感から、いかにもオフローダーな風(隠せませんな、本格派の血)なんですが、動き始めると、サスの動きがしなやか&のびやかで乗り心地はいいし、トレース性もよくロールも適度で、なかなかに快適。ゆっくりと町中をクルージングという場面でも、旧型のような雑さはなく、スムース。

それでいて、オフを走れば、立派にランドローバー。基本の設計思想やメカニズムこそボルボ新型V70&S80と共有(新型3.2L直6エンジン横置き+アイシン6AT+ハルデックス社共同開発4WDシステム)していますが、そこはそれ、ランドローバーのやることはそつがない。もちろん、上位車種で有名なテレインレスポンスシステムも付いてますから、オフロードでは無敵ですわね。

まあ、そのぶん値段も上がっちゃいました。これだけ“でっかく立派に”進化してくれちゃえば、逆に旧型も、今更ながらに存在理由ができたかも・・・。旧型で古いというイメージではなく、ある意味、初代モデルは新型の弟分みたいな。あの大きさを積極的に楽しむのも手かも知れませんな。相場もなかなか頃合いだし。

     

Photo Collection

写真:プレミアムSUVの風格

プレミアムSUVの風格

エクステリアは初代フリーランダーのディテールを継承しながらも、洗練されながらボリュームアップ。見るからにガッチリした走りを予感させ、実際4WDの性能は兄貴譲り

写真:直線を上手く活かしたデザイン

直線を上手く活かしたデザイン

直線と曲線をここまで上手く使ったデザインも少ないのでは?テールランプないにわざと直線を強調することで硬質なイメージを生み出しつつ、随所に曲線を用いている

写真:エントリーモデルっぽさ皆無

エントリーモデルっぽさ皆無

もはやランドローバーの「エントリーモデル=安い」、というイメージはまったくない。機能的だし、どことなくゴージャスな雰囲気すら漂うインテリア。男女ともにウケそう

写真:機能性にまったく文句なし

機能性にまったく文句なし

リアシートが畳めて、色んな荷物をたっぷり積むことができる。SUVとしてガンガンに使い倒されたフリーランダーって、なんかカッコいいかも。走りもちゃんと成人になっています

写真:カラーバリエーションは豊富

カラーバリエーションは豊富

本格SUVとして乗り倒す人もいるでしょうが、やはり街中でファッション感覚に乗る人も多いでしょう。そんな人たち向けに(?)カラーバリエーションは豊富になりました