京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。
ノア/ヴォクシー、今やドル箱やね。昔のコロナ/カリーナみたいな存在かな。すっかり日本の代表的なファミリィカーやもんね。これはこれで、すごいこと。
だってさ、基本8人乗りのミニバンで何不自由ない装備のグレードが200万円前半で買えちゃうんですよ。んなもん、改めてセダン乗らへんわね、特に子供が何人もいたら。ご近所づきあいもあるだろうし、たくさん乗れるのは素晴らしいこと。
いっぱいグレードありますけど、ノアならXのLセレ(ヴォクシーならX Lエディ)で十分でしょうね。ノアG(ヴォクシーV)の豪華装備もいいけど、どうやろ、そこまで自己満足せんでもいいですかね。その上に、3ナンバーモデルも用意されています。ノアならSとSi、ヴォクシーならZとZS。このうちローマ字二文字のグレードには、トヨタのバルトロ、バルブマチック搭載の新型エンジンが積まれているんですね。まあ、ZR系エンジンの2Lバージョンってことでも新しいわけですが。
直噴はどうなったん、とかいろいろ聞きたくなるわけですが、エンジニアに聞いてみると、とにかくトヨタは何でもやってます、って感じやね。何か1つに賭けるんじゃなく、全面包囲だ、と。だから直噴だって続けているし、吸気バルブリフトも可変させるぞ、と。要するに、その時々で最適な環境性能と動力性能を実現するために、ソリューションはできるだけ沢山持っていたい、ということなんでしょう。あっさり諦めるというのではなく、貪欲。実際、次から次へと課題が降り掛かってくるそうですよ、エンジニアさんには。大変だ!
まあ、そんなこんなで、ノア。乗ってどうのこうのがあってはおかしいクルマですよね。何も感じないぐらいでちょうどいいかな、と。だから、ボクなんぞは乗っても何も思いませんでしたよ。いや、正確には乗ってる最中なら、いろんなこと言っていると思いますが、記憶には残らない。
それでいいんでしょう。誰もが自然と、いきなり入っていける。誰も拒まない。エブリバディ、ウェルカム!だって、バスとか電車とか、いちいち乗り味が記憶に残ってたらたまらんでしょ。新幹線が速い!とか言うならまだしも。あ、そうか、飛行機なんてものは、記憶に残るから辛いんだ。疲れますわね。日常的に使うものは、できるだけ無味乾燥がいいのだ、と。
すーっと入っていけるクルマになったという点で、これもちゃんと進化しているってことです。それにしてもバルブマチック、日産はVVELと言って次のスカイラインクーペに投入しますけど、考え方、180度違いますなあ。追って、どこかで書くことにします。