筆者プロフィール

西川 淳 Jun Nishikawa
1965年式
生産地:日本国 奈良県
型式:unknown

京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。


西川淳の「試乗会でこんにちは!」

新型トヨタノア/ヴォクシー試乗

Posted at Wed Jul 25 19:00:24 2007

日常的なクルマだからこそ無味乾燥でイイ

ノア/ヴォクシー、今やドル箱やね。昔のコロナ/カリーナみたいな存在かな。すっかり日本の代表的なファミリィカーやもんね。これはこれで、すごいこと。

だってさ、基本8人乗りのミニバンで何不自由ない装備のグレードが200万円前半で買えちゃうんですよ。んなもん、改めてセダン乗らへんわね、特に子供が何人もいたら。ご近所づきあいもあるだろうし、たくさん乗れるのは素晴らしいこと。

いっぱいグレードありますけど、ノアならXのLセレ(ヴォクシーならX Lエディ)で十分でしょうね。ノアG(ヴォクシーV)の豪華装備もいいけど、どうやろ、そこまで自己満足せんでもいいですかね。その上に、3ナンバーモデルも用意されています。ノアならSとSi、ヴォクシーならZとZS。このうちローマ字二文字のグレードには、トヨタのバルトロ、バルブマチック搭載の新型エンジンが積まれているんですね。まあ、ZR系エンジンの2Lバージョンってことでも新しいわけですが。

直噴はどうなったん、とかいろいろ聞きたくなるわけですが、エンジニアに聞いてみると、とにかくトヨタは何でもやってます、って感じやね。何か1つに賭けるんじゃなく、全面包囲だ、と。だから直噴だって続けているし、吸気バルブリフトも可変させるぞ、と。要するに、その時々で最適な環境性能と動力性能を実現するために、ソリューションはできるだけ沢山持っていたい、ということなんでしょう。あっさり諦めるというのではなく、貪欲。実際、次から次へと課題が降り掛かってくるそうですよ、エンジニアさんには。大変だ!

まあ、そんなこんなで、ノア。乗ってどうのこうのがあってはおかしいクルマですよね。何も感じないぐらいでちょうどいいかな、と。だから、ボクなんぞは乗っても何も思いませんでしたよ。いや、正確には乗ってる最中なら、いろんなこと言っていると思いますが、記憶には残らない。

それでいいんでしょう。誰もが自然と、いきなり入っていける。誰も拒まない。エブリバディ、ウェルカム!だって、バスとか電車とか、いちいち乗り味が記憶に残ってたらたまらんでしょ。新幹線が速い!とか言うならまだしも。あ、そうか、飛行機なんてものは、記憶に残るから辛いんだ。疲れますわね。日常的に使うものは、できるだけ無味乾燥がいいのだ、と。

すーっと入っていけるクルマになったという点で、これもちゃんと進化しているってことです。それにしてもバルブマチック、日産はVVELと言って次のスカイラインクーペに投入しますけど、考え方、180度違いますなあ。追って、どこかで書くことにします。

     

Photo Collection

写真:全体的に筋肉質な雰囲気

全体的に筋肉質な雰囲気

フロントマスクはちょっと変わったが、先代からのイメージをキチンと継承している。ボディ全体的にメリハリあるプレスラインが引き締まった印象を与える

写真:ちゃんと進化が感じられます

ちゃんと進化が感じられます

リアもフロントマスク同様に、進化が感じられる。足回りはフロントにマクファーソンストラット式コイルスプリング、リアにトーションビーム式コイルスプリングを採用

写真:写真では見えないけれど…

写真では見えないけれど…

インパネ中央部にスピードメーターやタコメーターが配置されている。デザインは斬新で、新しさを感じさせてくれる。エアコンスイッチ類などもすっきりデザイン

写真:多彩なシートアレンジに脱帽

多彩なシートアレンジに脱帽

2列目シートはチャイルドケアモードというものも用意されていて、ベビーシートに載せやすいように回転する。3列目シートはワンタッチで折り畳めるものも用意