京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。
欧州では207「RC」というモデルを売ってるんですって。日本とイギリスだけ、「GTi」。RCって呼び方は、ラリーファンにはしっくりきても、他の人には何のコトやら。だからGti、いいかも。往年の205も思い出すし。
ベースモデルに対して、注目すべきポイントを箇条書きにすると、
・BMWミニクーパーSと同出力175psの共同開発ターボエンジン搭載
・専用スプリングやダンパーの装着
・電動パワステとESPを統合制御するステアリング・スタビリティ・コントロール
・サテンシルバー塗装ミラー、ダーククローム地ヘッドライト、同色リアバンパー、大型リアスポイラー、ツインフィニッシャー、17インチ専用アルミ
・アルカンタラ内装、バケットタイプ4シーター、アルミ製シフトノブ、アルミ製ペダル、3本スポークレザーハンドル、ブラックメーター
とまあ、こんな具合。
タイヤも高性能なポテンザRE050Aに。欧州はもちろん、日本でもホットハッチ市場がにわかに活気づいているわけですが、スペックを見る限り、なかなか気の利いたモデルに仕上がっているんじゃないでしょうか。あ、でもなんで5MTなんやろ。ちなみにこのエンジン、オーバーブースト機能付きです。フルスロットル時の3速、4速、5速で水温90度以上の場合に1600から4500回転の間で最大トルクが発揮される、と。
乗り込んで、シートベルトを締めると、キュッと脇が絞まる。いいねえ、いいねえ、もう既にスポーティだね。やっぱりシートをもう1ノッチ前に。ハンドルを抱え込むようにして。ホットハッチも、この最初の気分の高揚が大事なんですよ。
こきこきと軽いフィールのシフトノブ。アクセルの感度もけっこうスポーティ。電子制御デバイスは付いているけれど、どかんと発進すれば、やっぱりワイルド。旧型モデルの206RCに比べると、その気にならない限りは、随分オトナな乗り味です。最後の最後は硬いけれど、いなし方やしなやかさでは、ひょっとするベースグレードよりいいかも。街乗りや高速での乗り心地は、かなりのものでした。
本領発揮は、もちろんワインディングで。目を三角にして走り回っていても、車両感覚がしっかり掴め、アシの具合が文字通りいつも手に取るように判って走れるのって、なかなかありません。ゴルフGTIほどパワフルで劇的じゃありませんが、楽しめるって方向性では負けてないと思います。
もっとも、同時に乗った207CCも良かったなあ。ボクのベストオブ207はベースのCCかも。