筆者プロフィール

西川 淳 Jun Nishikawa
1965年式
生産地:日本国 奈良県
型式:unknown

京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。


西川淳の「試乗会でこんにちは!」

グランデプントアバルトに乗ってきた!

Posted at Tue Oct 30 15:50:57 2007

サソリのロゴだけでフィアットのロゴはない

名門復活やね。アバルト。

45歳以上の人にはたまらん響きでしょう?イタリアで行われた試乗会、招待されたその年代の方々、えらく盛り上がっていましたし。懐かしのマルケ大通りにアンテナショップみたいなんができたんですけど、早速アバルトグッズ買ってはりました。オープン前だから、一足お先に、ってやつ?

まあフィアットとしても、そこにビジネスチャンスを見いだしたんでしょうなあ。ファッション的なあがりも相当に期待しているんやろね。フィアットも、アルファも、フェラーリも、今やクルマ以外のロゴ商売もえらい儲かってるらしいから。力も入りますって。

そんな話はさておき、アバルト復活は、なんもフィアットの特別仕様として出たってわけじゃないんです。フィアットオートモービルグループ内において、アルファロメオやランチアと並んで立派に独立したブランドとして再出発しています。グループ内の独立企業。ミラフィオーリに新しい本拠地も建設中らしい。

そんなアバルト社の第一弾商品が、フィアットグランデプントベースの、グランデプントアバルト。これが車名ですね。実物にはフィアットのロゴが入りませんから。すべて、サソリ。ちなみに専用キーも含めて、全部で14匹のサソリが居ましたよ、グラプンアバルとには。

エクステリアは割と控えめなエアロルックス。のっぺりとしたリアが意外に迫力あります。ホイールは18インチ。トレッドを拡げて、車高も10ミリ落としていますから、けっこう踏ん張りの効いた、格好いい雰囲気やね。

内装も、このクラスにしては凝ってます。カーボン調+バケットシートが主役なんだけど、望めばレザートリムも選べる。ノーマルはカラーパネルが派手でコドモっぽいけれど、レザーダッシュボード仕様はオトナっぽくて良かった。

内外装の華飾はそんな感じ。ハイライトは中身ですよ。1.4L直4エンジンには、IHI社製ターボチャージャーが付いて155psを発生。もちろん、それに見合ったサスチューン、ブレーキ強化が施されています。

フィアット系のことやから、きっと過激風味なんやろなと思っていたら、これが大間違い。グラプンの持ち味を十分に活かしつつ、スポーティに仕上げました、といった風情で硬いけれどもしなやかな走り味。

スポーツモードボタンを押せば、ハンドルががちっとしてアクセルレスポンスも鋭くなり、なおかつトルクも3.5秒間10%増し。ブーストアップですな。もっとも、あんまり体感できなかったような・・・。

面白いのは、SS(エッセエッセ)キット。これもまた往年のネーミングなんやけど、早い話がステップアップチューニングキットね。グラプンアバルトを買って、1年もしくは2万キロの人に購入する権利があるんやって。5000ユーロで、ギャレットタービンに交換、ECU、ブレーキ、排気系などけっこう手が入って、最高出力なんと180ps!ルーフには赤いチェッカーフラッグステッカーが貼られ、ミラーにはエッセエッセエンブレムが。

プロトに乗ってみたけど、断然刺激的。ハナっからこっちが欲しいと思ったな。

     

Photo Collection

写真:祝!アバルト復活

祝!アバルト復活

グランデプントより10mm低められた専用セッティングのサスペンションが奢られている。塊感あります。17インチアルミホイールには、215/45R17のピレリPゼロを履く。当然、トランスミッションは6速MT

写真:当然ながらグランデプント譲り

当然ながらグランデプント譲り

動画のなかでは、ウンベルト・スカンドラが操るグランデプントアバルトS2000が映っている。270psを絞り出す2リッターNAエンジンで4WDのラリーマシンだ。内装の違いをチェックされたし

写真:IHI製ターボチャージャー搭載

IHI製ターボチャージャー搭載

1.4L直4エンジンにはIHIターボチャージャーが組み合わせられ、最高出力155psに達する。ギャレットタービン、専用ECU、ブレーキは排気をイジるSSキット(180ps仕様)が好み

写真:エンブレムの数は全部で14

エンブレムの数は全部で14

そもそも「アバルト」は1949年にカルロ・アバルトが創業したチューナー。レースにおいて、フィアットベースのマシンで暴れまくった。サソリは尻尾=リアエンジンに毒があることを連想させたそうな(昔のフィアット500)

写真:これは8Cコンペティツィオーネ

これは8Cコンペティツィオーネ

私もオーダー済みの500台限定スポーツカーが、アルファロメオから投入されることはご存知の方も多いだろう。いわゆるプロトタイプに、なんと試乗する機会が今回あった。追ってご報告します