筆者プロフィール

西川 淳 Jun Nishikawa
1965年式
生産地:日本国 奈良県
型式:unknown

京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。


西川淳の「試乗会でこんにちは!」

満を持して2代目ホンダフィット誕生

Posted at Thu Nov 15 18:00:51 2007

デビュー直前まで売れ続けた旧型を越えるか?

それにしても“モデルチェンジが必要だったの?”ってなぐらいに売れたよね、初代フィットは。なんてったって、モデルチェンジ直前の9月でも1万台以上登録したっていうのだから。フィットtoフィットへの乗り換えもけっこう多かったみたい。前期から後期へ、とか。

だから、フィットはキープコンセプトでモデルチェンジした、と。“いったいどこがどう変わったの?”とフツーの人には映るはず。もっとも開発陣に言わせれば、ゼロリセットして考えたらまた“フィットのカタチ”になった、ということらしいけれど。それだけ初代が偉大やったということでしょうな。

というわけで、二代目。こいつが成功して初めてフィットはコンパクトカーのブランドになるんやと思う。クルマの詳細を吟味することなく、ユーザーが指名買いするコンパクトカー。価格据え置きの姿勢は、そのあたりも狙ってのことだろう。フィットがモデルチェンジしたことさえ知らない。営業マンの説明も上の空で、とにかくハンコついた、なんてユーザーも多くなるはず。

デキはどうだったかというと、1.3Lモデルはよくまとまっていて、いいクルマだと思いましたね。運転視界がいいから、ちょっと大きなクルマに乗っている気分。静かさもこのクラスとしては圧倒的だ。完全に2クラスぐらい上かな。きびきびっとした乗り心地も不満ないし。

パワーステアリングのチューニングを、もう少しリニアにして欲しい。MT車に乗ったときに、特にそう感じた。マニュアルシフトそのもののフィールはいいけれど。

問題は1.5RS。クルマとしての乗り味にはそれほど文句はないけれど、商品コンセプトに疑問あり!みなさんは「RS」って聞いて、何想像します?フツー、スポーティグレードでしょ?ボクら以上の世代なら、初代シビックにあったRSを思い浮かべます。

ホンダの説明は、ロード・セーリングのRS。なんじゃそれ?、って思う人多いいんとちゃうかな。でもって、謳い文句どおりクルージング性能に長けているかというと、そうでもない。クルマとしてのすっきりとした乗り味は完全に1.3Lモデル以下だし、かといってパワフルさも感じない。硬めの乗り心地と、ちょっと派手めのスタイリングが目を引くだけ。

ホントはユーロ。そういうことか、って感じだよね。フィット・ユーロだったら、わかりやすかったと思う。アコード・ユーロほどの刺激はないけれど、RSって言って誤解されるより、いいと思う。そう思えば、カチッと硬い乗り味も納得できるし、あのスタイルも理解できるんじゃない?

     

Photo Collection

写真:パッと見は変わらないが・・・

パッと見は変わらないが・・・

全長3900mm(+55mm)、全幅1695mm(+20mm)、全高1525mm(±0mm)、ホイールベースは2500mm(+50mm)というボディサイズ。車内は不思議なほど広々

写真:細かなところまで配慮

細かなところまで配慮

ラゲッジルームの開口部は可能なかぎり、地面に近づけて605mmという高さに設定されたそうだ。427L相当の荷物が積める、というからスーツケース4つは余裕だろう

写真:豊富なカラーバリエーション

豊富なカラーバリエーション

ボディカラーはなんと12色から選べる。グレードはG、L、RSの3つをラインナップ。FF(CVT)と4WD(5速AT)を設定し、RSでは5速MTも用意されている

写真:内装の質感も格段に向上

内装の質感も格段に向上

運転席/助手席からの視野は驚くほど広く、コンパクトカーに乗っている感じがしない。瞬間燃費や航続可能距離表示するインフォーメーションディスプレイが装着される

写真:専用装備で差別化したRS

専用装備で差別化したRS

RSには専用フロントグリル、バンパー、サイドガーニッシュが装着され、差別化を図っている。5速MT車には、ABS+トラクションコントロール+横滑り抑制機構を搭載