筆者プロフィール

西川 淳 Jun Nishikawa
1965年式
生産地:日本国 奈良県
型式:unknown

京都大学工学部精密機械学科卒業。自動車エンジニアを目指すべく、大学では機械工学を学ぶが何を間違ったか(株)リクルート入社。カーセンサーの編集に携わる。カーセンサー関東版副編集長を経て、現在カーセンサー編集アドバイザーを務める。フリーランスのライターとしても活動中。ほぼすべての新型車試乗をこなす。


西川淳の「試乗会でこんにちは!」

待ちに待った日産GT−Rを試乗

Posted at Mon Dec 17 14:35:30 2007

世界のスポーツカー市場を震撼する

とんでもないクルマに乗ってしまった、ってまず思ったね。それを特に感じたのが、郊外路で走ったとき。オンボード映像が早送りになっているみたいな感じ、とでも言えば少しは想像してもらえるかなあ。乗ってて見える景色が早送り映像、と。知らず知らずに飛ばしている、というか。一番は旋回Gだろうなあ。一般路でフツーの人が1G以上で回ってるなんて話、聞いたことないもんねえ。

加速、旋回G、制動。走る、曲がる、止まる、のすべてが、今まで乗ったどのクルマよりも速くて安定していて異次元やった。これ、もう経験してもらうしかないんだけど。そのために777万円。安くないけど、高くないな。価値はある。

サーキットではね、それほど速いとも凄いとも480馬力もあるとも、感じなかったわけ。知らない間に速度が出ていて、苦労なく曲がって、結果的にタイムが出ている、みたいなクルマ。ポン、と誰でも何よりタイムが出る。そういうクルマだなあという印象が強かった。

けれど、公道で乗ると、もうその異次元っぷりに驚くしかないわけ。

個人的には、目的目標単純到達型の、極めてデジタル志向なクルマかな、って思っていたし、ある程度まではそういうクルマだったけれど、1つ発見があった。それも、喜ばしい発見。

開発ドライバーであり、日本のトップレーサーでもあるスズキ利男さんの横で、仙台ハイランドを5ラップして知ったこと。それは、かなり高いレベルの走りを誰にでも提供できているということは即ち、その上にまだまだ計り知れないぐらい深い領域があるということ。そこにこそ、操る感動があるという事実。だからこそ、オーナーになればそれを目指してみるべきだという想い。

スズキ選手曰く、「姿勢をコントロールすることが大事だね」

うーん、やばいな。買ったはいいけど、サーキットで走り込まなきゃ、本当の実力を引き出せないなんて。そりゃ、スーパーカーってのは、持てる実力を余すところ無く試すために買うんじゃなく、持ってるイメージとかをステータスやスタイルに変えて買うもんだから、そんなにマジになんなくてもいいのだけれど。

マジになりたい、そんな気にさせるのがGT−Rってクルマなんだよね、きっと。これがフェラーリやったり、アストンやったりすると、ちょっと恐れ多いというかね。そういう意味でも、いつでもどこでも誰でもスーパーカーなんだよな、新しいGT−Rって。

今ならまだ3月ぐらいまでに納車されるみたいですよ。6月過ぎると、北米市場へのデリバリーが始まるから、日本への割当台数は激減必至。これからわんさと試乗記が出て来て、おそらく、どれもこれも凄い凄い凄いってなるだろうから、ちょっくら試してみっか、という人でも、早めに手打った方がいいかもねえ。

ちなみに来年、Vスペック相当のクルマが出ます。もうテストもがんがんしてる。けれども、高級グレードというよりはむしろ、サーキット専用車のような位置付け。ポルシェでいうと、GT3RS。だから、待たなくていいと思います。それに、軽く一千万円以上するだろうし・・・。

     

Photo Collection

写真:一見おとなしめなデザイン

一見おとなしめなデザイン

そこまでアグレッシブな走りをするとは思えない、ちょっとおとなしめのエクステリア。ルーフやCピラーのデザインは頑張った感じがする。中古車市場は早くもプレミアム付き

写真:丸目ブレーキランプがDNA

丸目ブレーキランプがDNA

4本出しマフラーは伊達ではない。800万円以下でこの性能が手に出来る日本人は、ハッキリ言って幸せなことだと思う。維持費はどの程度かかるのか、今後の展開に期待しよう

写真:ちなみにコレは・・・

ちなみにコレは・・・

自分の愛車です。スカイラインとGT−Rの2台体制にしています。赤にしたのは、注文のとき(カタログが間に合っていなかった)にほかのクルマのボディカラーがよく分からなかったから(笑)

写真:3800CC V6ツインターボ

3800CC V6ツインターボ

エンジンは最高出力480ps/6400rpm、最大トルク588Nm/3200−5200rpm、というとてつもないパワーをたたき出す。メチャメチャ速くて異次元

写真:注目度はものすごいです

注目度はものすごいです

フェラーリやランボルギーニに乗っているよりも、今は断然注目度があります。パーキングエリアでは、あっという間にご覧の有様。バイクが走りながら“写メ”しようとするのは危険